形態の複雑な日本語を理解する難しさ
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フォンさん
フォン、ニックネームのその意味は雨である。
タイ語で発音するのであれば語尾が上がるのである。
平常で発音すると違和感があるが僕は日本語の発音で彼女を呼んでいる。
彼は才女でタイの東大であるチュラロンコーン大学を卒業し、
ボストンでMBAを何処かの大学で取得したバンスーにある家具屋の娘さんである。
年に3,4回は日本に行っていて、ランさんと同様、
東京の情報なんかは僕よりも詳しいセレブである。
良い大学を出ているから良し悪しを判断するのは主義に反するがやはり勘が良い。
彼女にも殆ど媒介語、英語を使わないが理解して、教えた文型の使い方は間違えなく使える。発音も良いのはやはり良く日本語を聞いているからだろう。
フリートークでは短文は問題はないが、複文になると語順を間違える。
やはりランさん同様、修飾する文が逆になってしまう。
説明(修飾)する文が先に来て後に目的語が・・・これが大変なようだ。
英語もタイ語も目的語が先で関係代名詞などが入って説明する。
しかし、いずれせよ定着させるには時間がかかりそうだ。
発音に於いてもランさんもフォンさんも同じ言葉で日本語のイントネーションでは違和感ある発音してしまう。~んです、がそうだ。
シラブルやモーラの違いがそうさせるのだろうか?
ある程度、自国の言葉で話してきた人と子供を比べれば圧倒的に頭にそれらが固まっていない子供のほうが発音は良い。
大人になった日本人が英語を聞けないのもそれがあるからだ・・・・
やはり何度も繰り返して聞いて、その耳ができて来るのだろう。
しかし、彼女も是非長く続けてほしい生徒の一人だ。
ひょんなことから日本語を教えることになる
マイ君彼は日本で言う中学2年生で、名前はMiと書くが読み方はマイらしい。
日本語だとミーだが・・・・・・
英語で読むとMIKEはマイクだからマイが本当の読み方かも・・・
彼の父上は某大学の英語の教授だ。
最初、その教授の娘つまり、マイ君の姉を教える予定だった。
知り合いのタイ人からその教授を紹介され、その娘が日本の大学に留学するため彼女が書いた英語のエッセイを日本語に訳せと頼まれた。
そして留学までの4ヶ月間、日本語を教えて欲しいと頼まれた。
翻訳代を払うと言えわれたが、そんなに難しいものでもなかったし、
留学まで日本語を週4回続けるならお金は要らないと・・・・
しかし、そのあと連絡を待ったが梨のつぶてだ!・・・・
まただ!!!・・・・ここではホントによくある話だ!!
ほったらかし・・・そして一ヶ月半が過ぎ・・・
いい加減なことをしていることを教授に知らしめる為にメールした。
ただで翻訳したのに、なぜ、あなた方は連絡もしないのか?!
あなたの娘を優先させる為に他のオファーを断ったのに・・・・
すると、連絡が来て是非、会って誤りたいと返事が返ってきた。
娘の方針が変わってヨーロッパに留学するらしい。なんじゃそれ!
その代わり14歳の息子に日本語を習わせると申し出てきた・・・・
微妙な年頃だ、しっかりと息子の意思を確かめなくてはジェダイ、DJの二の舞だ!
彼は将来ロボット工学の道に進みたいようで、将来日本の大学の進学も考慮しているようだ。 勉強する意思を確認した後、快く引き受けることにした。
横着なのか?どうなのか?
彼も基本的に勘か良いが、横着な部分がある。宿題をしてこないのだ。
僕も宿題なんかするほうじゃなかったけど・・・・
しかし、彼は勉強したいとその意思を僕に伝えた。言った限りにはやらないと駄目だ!
字を覚えなくてはいずれ大きな壁にぶち当たるし、日本の学校に行くなら勿論のこと、
正確な発音もできないと思う。
それに2時間の授業のうち自分でもできる文字の時間に当てるともったいないので、
宿題にまわした。せめて毎日5分でいいから覚えてくれと・・・・
8週間が過ぎひらがなを覚えてないので、
来週までに覚えないと君の親父様に言いつける!!と言ったが “ら” の段までしか覚えていなかった。それでも進歩だ!少しずつ覚えればそれでいい・・・・
寛大な心を持っている教師に日本語を習って君は幸せだと・・心の中で自愛した。
後はノートも取っているのだが、ひとつに決めていない!横着なやつめ!!
いろんなのに書いているから復習なんかは絶対にできていないだろう・・・・・
しかし、僕に比べればましだ。
僕は高校の時、全教科1つのノートだったし、ノートを取るのも英語ぐらいだった。
最後は机の上には開きもしない同じ教科書とそのノートしか出していなかった。
大横着ものだった!!!
それでも長く続ければきっと上達していくはずだ・・・