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長期旅行 インド偏 ダージリン ~ パトナー

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お洒落なダージリン

 

朝、YHの窓からカンチェンジュンカが鮮やかに臨むことができた。 長閑でインド人の避暑地でもあるダージリンは紅茶が有名だがインド象とターバンのイメージは全く無く、チベット民族の影響が色濃くネパールの延長線上にある場所に思えた。ショッキングだったのはエレファントマンの映画で見た像皮病の人を何人か見かけた。 日本ではライ病患者も目にすることは無かったが、この事実は遠い昔の話ではなくて、ここではオンタイムの問題なのだと複雑な気持ちにさせられた。

流石、大英帝国!世界を侵略した証しの名残であろう・・・・町の雰囲気は洋館などあり何処か少しお洒落な感じでヨーロッパも感じさせるのもがある。町の中をおもちゃの電車が走っている、おもちゃと言ってもミニSLでちゃんと人が乗れるのが、トイトレインと呼ばれている・・・・ あのカトマンズからダージリンの移動で食べる量は極端に減ってしまったが、時間が来るとそれでも腹は減るのである。 本来食欲の無いときには熱いうどんなどが良いが、ここでは100パーセント望めない。 食べるものはインド料理とチベット料理などで、日本人にはありがたい焼きそばやギョーザのモモが食べることができる。しかし、味は結構いけるのだが、羊の肉や油を使っているせいなのか、少し臭いが気になって100パーセント美味しく食べられなかった。

 

最後の望みタイガーヒル

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ここダージリンは肉眼でエベレストを見る最後のチャンスがある、それはタイガーヒルである。 それも運が良くて見れるチャンスがあっても朝の時間帯でほんの少しの時間らしい。ツアーを予約して5時に起き、まだ暗い、早い朝はとても寒く上着無しではやり過ごせない。YHにあった毛布に包まってジープに乗り込っんだ。空が明るくなって来てカンチェンジュンガは綺麗に見えてきたのだが世界一の山の周辺はガスで何も見えない、エベレストの周辺は悪天候のようだ・・・しばらく待った。ガイドは今日は見えないと言ったので、肉眼でエベレストを見るという目的だったが、気持ちを切り替えて縁が無かったのだとあきらめた。3,4日の滞在で僕は仏教に聖地ブッダガヤーを目指すことにした。

 

別れのとき

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色んな情報も教えて貰い、大変お世話になったミスターバックパッカーのKさんと最後に食事して、お礼を言って別れた。 また、どこかで出会えたらと思ったが、連絡先も主義ではないと言い、とうとう教えてくれなかった。連絡先を交換したところで連絡を取り合うことは無いのだから最初から聞かないほうが良いと言った。僕はクールな人だなと思ったが、後になって彼の言っていた事は的を射ており、二度と会うことのない人と何日間を過ごしたと言う事のほうが何かしら、かけがえの時間に思え、思い出はより深い心に刻まれるのではないかと思った。そして、その偶然の出会いを感謝できるのではないかと大袈裟に感じるのである。 

ブッタガヤーに行くにはとりあえずスルグリからパトナーへバスで移動してから鉄道でブッタガヤーと言う交通手段を選択した。貧乏旅行は常に安い交通手段を使わなくてはいけない、なぜなら、浮かした金でより長く滞在するためだ。 発展途上の国はやはりバスと鉄道の移動は安くつくが、時間が掛かりすぎる事が難点だ。  しかし、その分、より出会いや色んな体験も期待できるのだと思っている。 一人の旅行は英語力やコミュニケーション力が必要とされるが、最初の内はそれに乏しく、インド人だらけの中で緊張し、積極さもなく ひたすら受身で出会いをこちらから求める余裕など無かった。 兎に角、騙されずに、トラブルにならないように目的地にたどり着くことが精一杯であった。 そして、長い時間を掛けてバスを乗り継いで、やっとパトナーについたのは夕方を過ぎていた。 まだバックパッカーとしては初心者だった為、到着した時間から安宿を探すスキル、意欲と体力は果てていたのだった。

 

 

湯船のあるホテルで疲れを取る!

 

兎に角、熱い風呂に入りたい、ふかふかのベッドで寝たい気持ちが勝ってしまって貧乏旅行にはあるまじき行為をしてしまった。 その当時、平均的なゲストハウスの値段は40~60ルピーに対して素泊まりで250ルピーのホテルに泊まってしまったのだ。といっても中級クラスの下のホテルなのだが・・・・   チェックインをすまして、湯船に湯をためようとした・・・・湯船の中に普通あるハズの栓が見当たらない・・・これじゃ湯を張れないではないか。 フロントに行ってそれを伝えたが「この部屋には風呂の栓がないのです・・・と言うか、全室ございません・・・・」と・・・・250も払ったのに・・・・・ここは異国の地、僅かな金で安易に怒ってトラブルになっても面倒だ! OK・・わかりました・・・・部屋に帰り熱いシャワーで辛抱だ! と裸になってシャワーをひねると水が出てきた。 普通は熱くなるまでは少し時間差はあるのだ・・・・ここは腐ってもゲストハウスの約5倍の値段のホテルだ、待てば熱いお湯が飛び出てくるはずだ! 少し待とうと自分自身に言い聞かせた・・・・・・・・・・が、ずーと同じだ、つまり18度ぐらいの冷たい水が肌寒くそして栓のない風呂の中に注ぎ込まれてただ下水の中に消えて行くだけなのだ! 限界だ!250ルピーのホテルにホットシャワーがないなんて!!フロントに行って今度はキレながらガチガチのカタカナ英語と流暢な大阪弁で文句を言った。「マイ・ルーム・ノー・ホット・オーター!ええがげんにせぇ!湯ださんかい!ワレ!」、 フロントはボイラーが故障しているから、少し待ってくれとのこと・・・・部屋の床に亀裂が入るぐらい部屋で20分も貧乏ゆすりをして待っていたら、部屋の前でノックの音が・・・・ドアを開けてみると従業員がバケツ2つにお湯を入れて持って来た。 ボイラー直していなかったのか!! これじゃトレッキングと変わりないじゃないか!!!しかし、もう文句を言う余力は残っていなくて、仕方なく辛抱することにした。 インドは諦めさせ上手なのだ・・・それは後になるほど実感するのであった。 

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