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長期旅行 インド編 アグラ、タージマハル

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ちょっと知らない町へいってみたら、人気者になった・・・・??

 

エロチック寺院を穴が開くほど見ても何かが満たされることはないし、基本的に時代背景を知らないと旧所名跡めぐりの楽しみは半減する。したがって、僕はそこに行ったということに満足し、人の半分以下の時間で事は済んでしまうのである。 バスにのって少し郊外に出て、そして知らない場所に下りてみた。バスを降りると物珍しそうに大勢の人が僕を囲んできた。多分、初めて近くで見るモンゴロイド系の人間を目の前にして興味津々であったのだろう、口々にヒンズー語で僕に質問を投げかけて来るが、さっぱり分からない・・・一人の少年が「what your name?」 いきなり名前を聞くのかよ!?と思ったが、「MAKOTO」と答えたと同時に村の衆は笑うのである・・・・それも大笑いである。 初めて聞く名前で彼らにとってへんてこなサウンドであったのではないかと推測したが、そのときは「何がおもろいねん!」と日本語で呟いたのを覚えている。 そして彼は彼のカバンに入っていた英語の教科書をおもむろに僕に突き出して、「これ読めるか!?」という・・・・そのぐらいは読める! 見たら簡単な英語だ! そつなく読んだつもりだが、また大笑いをされる・・・・何が面白いのだ!! と思いこっちも笑いながら歩き始めた。小腹が減ったので何か食べるものを物色していた。 ふと振り返ると僕の後にニコニコしながらその群集がついてきている・・・・・なんじゃこりゃ!!? 屋台でりんごを見つけた。しばらくフルーツは食べていなかったの買ってみると、また後ろで笑い声が・・・・・振り返るとまだ僕の後に何人かの村の衆がついてきている。 そして、りんごをかじると、笑い声が! 所謂僕は彼らにとって非日常的な存在でなんか新鮮な感じがしたかもしれない。ひょっとするとはじめて生でアーリア人以外の人間を見たのかもしれない・・・・そういう彼らのことを僕も新鮮で素朴で良いと思った・・・・・・反面、とてもめんどくさいく感じてしまった。そして反対の方から来たカジュラホ行きのバスに飛び乗ったのだった。 カジュラホに戻ると一日遅れでバラナシのロッジで一緒だったポーカーの中心人物のS氏がやって来た。 彼も長期旅行中で中国ベトナム、タイを回ってインドにきていた。 僕がカジュラホにまだ居ると踏んで、追いかけて来たようだった。 カジュラホはそんなに大きい村では無く、大抵一日あれば全部の寺院は観て回れる・・・・後は何もない、ゆっくりと時間をのんびりと過ごすしかないのだ。S氏はアグラに同行するといったので彼の観光待ちで滞在を少し伸ばして一緒にアグラに向かうことにした。

 

アグラへ

 

電車でアグラまで・・・・・アグラ駅に着くと大勢の客引きがうんざりするほどいた。それもそのはず、ここアグラは大観光地、世界遺産がある町だ。毎日夥しい観光客が押し寄せる。 そして駅から出ると恒例のあの儀式が始まった。「マスタル、マスタル、ウェア ユル ゴー?ゲット イン!」・・・・ オートリキシャとリキシャである。駅からと遠く無いホテルを決めていたので勿論、何処に行かれるか分からないポンコツの乗りもんなんて無用であった。 歩く間ずっと2台のリキシャがストーカのごとく後に横にとピタリとそのポジションを取ってお決まりのフレーズを投げかけてくる。良い意味で粘り強い人たちで、悪く言うとスーパーが付くほどしつこいヤツらである。僕らの歩幅に合わせてその距離を保ちながら、あのせりふを呪文のごとく浴びせてくる。「 ウィ ドント ニード!」何度か、やり取りの後でホテルの前に着いた。「僕らはここに泊まる!」と言っても帰らないし、おまけにリキシャは「俺がホテルに言ってあげるから任せろ!」的に言ってくる、もうホテルの前なのにどう任せるんだ!!?彼らは客を連れてきたとホテルに見せかけてバックマージンを貰おうとしているのだ!  小2くらいがするような幼稚であざといやり口だ! これがインドのやり方!簡単に諦めないインド商法の基盤を又、垣間見た。 チェックインをしている間も彼らは帰らず、外で僕らが気が変わって他のホテルを探すことになる期待を持って、僕らが出てくるのをずっと待っていた。ジブトイ!!! いよいよ、有名な世界遺産を見に行く!

 

世界遺産

 

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インドではすべての乗り物の印象はすこぶる悪く、できるなら乗らずになるべく歩こうと言う気持ちになってきていた。しかしながら、タージマハルまでは歩くのは大変だったので、仕方なくオートリキシャを捕まえた。 そのオートリキシャには運転手と他にひとり乗り合わせていた。 嫌な予感がしたがS氏は交渉しまっていた。S氏は華奢でいざと言う時には頼りにはならないと思ったが、ひとりじゃないし・・・まあ大丈夫かと思いそのリキシャに乗り込んだ。心配だったので地図を見ながら乗っていた、やはり悪い予感は的中した。道が違う!S氏は「違うじゃないか!」 運転手たちは行く前に絨毯を見に行こうという、行けばリキシャ代はタダだと・・・・僕たちは当然NO!いらない!! リキシャは二人で少しすごんで来た。 こちもテンション上がってくる!「STOP!STOP!」 悪党・・・「レッツゴーー カーペットショップ!」 悪党じゃない方・・・「止まれ とまらんか!」   悪党・・・「NO!」 僕は思わず運転手の方を握り「止まれ ボケ!」 彼らは 「Dont touch me!!] 激しい口調で言われた。切れてしまった。「止まらんかい!ボケ!走っているリキシャから足を出してブレーキ、大声をはりあげる! リキシャ内側ををひじ打ち、蹴ってして何とか静止させた! こうなったら「FUCK YOU!!」の言い合いだ。しかし、ここで手を出せば危ない! インドでは行方不明者の旅行者がたくさんいるらしい。 僕が行っていた時も日本人の若者が行方不明になり大使館からのチラシなどの張り紙がそこらへんにばら撒かれていた。 悪党たちは悪いことをしてもガンガーで沐浴すればすべて帳消しになるといわれているので悪さをしては沐浴するというルーティングを持っているらしい。 おまけに聖なる河に死体があっても日常的なことで不思議ではない。噂では相当の人数の外国人がガンガーに流されているらしい。それを踏まえて行動しなければ、こんな場所で死ぬことになるかもしれない。そのFワードを言いながらその輩から少しずつ遠ざかって違うリキシャに飛び乗った。 インドに来てからこういう嫌な気分を幾度と無く味わらせられる。何事もスムーズに行かない、観光地に於いての客引きやこう言った輩たちの態度、飯もいまいち、モラル感の違いで僕の中のインドの嫌い度は78パーセントだ。もうインドを離れてほかの国を旅行しようかとも思ったが、一番行きたかったアジャンタまでは我慢することにした。 

タージマハルは代表的な建造物でインドといえばタージマハルである。 離れてみるその姿は雄大でなんとも美しく、その逸話もロマンチックだ。近づくと大理石は黒ずんでいて、遠くから見るほど綺麗ではなく、その歴史と歳月を感じることができる。 S氏は兎に角写真を撮りまくる。彼は写真家ではないが一級建築士で古いムガール帝国のこういう建築を自分の作る建物に取り入れようとしていた。したがって、普通の人が見物する時間よりも多く要した。しかし、自分が写る写真は全く興味を示さず、記念だからと言っても断るような少し変わり者のように思えた。彼と僕の行く先が一緒だったのでデリーも同行することになった。そしてあの忘れられない出来事に遭遇するのであった。