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長期旅行 インド編 南インド コーチン

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そうだったのか!

州境だったのか検問所のような所で調べられたが、白タクであろうとも、ただ人を運んでいるのだから当然何事もなく通過できた・・・何の問題も無くやり過ごせた・・・・そして眠りに落ちって言った。

朝靄が立ち込める中、僕たちはある場所でインド人ドライバーに起された。何処かの民家の前だった・・・・そして一度降りろと頼まれた。民家の中から男が出てきてドライバーと僕らが座っていた後部座席を取り外して何か作業をしていた。なんだろうと覗くと木箱に入ったラベルの無い瓶がみえた。中身は酒だ!!つまり密造酒なのだ。 インドでは大っぴらに酒を売っては駄目なようだ。基本的には非合法に近いものらしい。どこかで作った密造酒を外人の僕らを乗せて白タクと見せかけて、ここまで密輸したのだろう。  タクシー代も入ってくる一石二鳥の商売だ!マンガロールに着いたのは約束の予定時間よりも4時間以上後だった。ドイツ人たちは約束と違うといってタクシー代を値切り始めた。僕は一応無事にマンガロールに来られたし、これから僅かな金で交渉するのは面倒だと思ったので始めに言われた金額を払ってコーチン行きの切符を買いに行った。

考えかた・・・・目線を変える

二等寝台の切符を買うことができたが、出発までまだ時間がある。インドは待つことも旅のうちだ!!その時間を上手く潰せないと辛いだけの旅になってしまう。インドに関して、余裕の無い旅行はインドのよさを知ることができないまま帰ることになる可能性をはらんでいる。そして強行で短期な旅行で残る印象は「最悪」の二文字が海馬に刻み込まれるのだ。 僕も始めの一ヶ月は毎日そう思っていった「インドは最悪だ!!」と・・・・しかし、理不尽だと思うことや、このルーズさを普通のことだと思って来られると日本で生きることの方が堅苦しいと思えくる。 長く滞在すればするほど気持ちは不思議なぐらいどんどん楽になって来る。だから、インドにハマってしまう人は多いのかもと感じた。 僕は自分がしている音楽の全く無いインドのような場所に来て、音楽をしたい気持ちを新たに呼び起こそうと思っていたが、逆にそんな気持ちはここでは失せて来る。 ここインドはカーストがあり理不尽なことがまかり通っている。乞食はカーストにも入れず路上で生活している。 しかし、そんな人たちでも家族を持っているのだ。そう思ったとき、人間の幸せは単純なそのサイクルにあるのかもと思った。この世に生れ落ちて成長し、子孫を残していく親から子へと、子から孫へと・・・・選択肢の多さや他人と比較するという基準が心を迷わせているのかも・・・・ただ、何も豊かと感じられるものがない状況下でも、幸せと感じられるものがあれば ”それはそれで良い’ なんて思ったりのしたのだ。野心、野望はつまらないものだと心の中が変わっていくのを感じていた。いずれにせよインドのみならず人生を楽しむ鍵は目線を変えてみるということなのかもしれないと答えを1つ導き出したような気がした。一方向しか見ていないことはいつも同じ方向の絵しか掛けないのと同じように視野を狭くして偏見を生み出し、そしてそれが本質だと言い張ってしまう。答えは1つではないのだろう、いくつも真理があるのだと思う。物事を見るとき100パーセント本質を見抜くことは不可能だろうが、目線を帰ることによってより本質に近づけると信じている。

グレードの高いベンツを乗っているからと言って金持ちと思っているのは大間違いだということもあるのだ。中には自分で高級車を洗車して、セルフで5000円分だけ給油して業務スーパーで買い物しているかも・・・・しかし、日本の社会で生きる限り、基準になる意識や考えを変えるのは難しいことだと思う。 大多数の人の意識がその基準にそぐわない人間に対して時として負け組みと決めてしまう。金があると勝ち組でないと負け組みの縮図が出来上がっているのだ・・・・マイノリティーは阻害されがちだ。

様々な人がいて、それぞれの考えがあると言うことは健全なことだと思う。しかし、他人の考えに対して物の本質を見極めもしないで、上っ面なことだけを評価するのはいかがものかと思う。高級外車に乗って、そこそこ良い家に住んで、毎日の生活費をきりつめてローンを35年払っていく人生を選ぶのがいい人生と思っているのであれば僕はそれを否定したりしないのだ。成功者や勝ち組と言う言葉も蔓延しているがその語り手の乏しい認識の上で判断しているのでありすべての人の共通認識ではない金があるのが成功者であると・・・

僕からしてみれば家族を持ち、子供を育てしあわせを感じて生きている人はもうそれは成功者と呼べるに値するのだ。