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長期旅行 インド編 最終章 

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インドとさよならの時

インドの旅も長くなったし、インド料理にもへきへきして来た。この長期旅行に出る前からしてみれば10キロは痩せている。食欲は減退しこのまま居れば芸能人張りにもっとやせるに違いない!いや!ガンジー張りに痩せてしまうと思った。体が危険信号を点滅させてきた。兎に角、日本料理が食べなくてはと心の中で何度も唱えるようになった。そうなると脳みその中は和食食べたいの一色に染まっていた・・・・無性にうどんが食べたい。シンガポール行けば日系のデパートがある。そこできっとうどんが食べられると思ってしまった。そこで当初の予定のインド一周を変更してマドラスからシンガポール行きのエアーを町を探索しながら、探しに出かけた。

 

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ラビシャンカールのコンサート

 

町を歩いていると30分に1回は声をかけられる、これがインドだ!!そしてここマドラスの例外ではない。30歳後半のインド人が路地を入ったとたんいつもの感じで声を掛けてきた。ハロー!何処から来た?インドはどうだ?そしていつものように答える。どす黒い目で普通ではないビジュアルである。そして、マリワナの類を売ってきた。当然、僕は断ったが、次にラビシャンカールのコンサートのチケットを買わないかとオファーしてきた。ラビシャンカールといえば世界的に有名なシタール奏者でいわばビートルズのインドの師匠的なカリスマだ。チャンスがあれば見てみたい・・・・麻薬ディーラーはコンサートは演奏のカセットテープ付きだと・・・・・OK行きます!!買いに行こうとすると、お前はここで待て俺が買ってきてやるから・・・・とディーラ

100パーセント嘘だ、詐欺だと思ったが金を渡して彼が来るか来ないか、どっちになるか確かめてみた無駄使いである。貧乏旅行が続くとある日パッと金を使いたくなる・・・・・そして予想は大当たりだが、宿代の約4倍の額である200ルピー摩ることになった。

 

たそがれていると・・・・

マドラスの海を眺めサトウキビジュースを飲んでいた。 後ろからバイクに乗ったインド人が日本語で声を掛けてきた。日本人ですか?流暢だ!!外国において流暢に日本語を話すやつは気をつけないといけないが・・・・・「はい、日本人です」と答えたえるとそのインド人は「そんなもの飲んで大丈夫ですか?」・・日本人に言われるなら兎も角、本場のインド人にそんなことを言われるとスーパーが付くほど不安になってしまった。「駄目なんですか?!!」さとうきびのジュースは危ないのか?!!!と・・・べスパに乗るようなインド人はサトウキビのジュースは飲まないのか?!!と思いながらたわいも無い会話を久しぶりに日本語で話した。このインド人は目もどす黒くなく、爽やかで、さっきのインド人に比べて遥かにちゃんとした人のように感じた!この人に旅行社を聞いてみようと旅行社事を聞くと、べスパのインド人は知っている所があると僕をベスパの後ろに乗せるように言った。さっき騙されたばかりでこの新しく出会ったインド人も100パーセント信用できるかは半信半疑であったが、彼の好意に甘えることにした。そして走り出した。旅行社に行く途中、ちょっとしたガイドをしてもらいながら目的地に到着した。シンガポール行きのチケットは思ったよりも高かったが、そこで購入することにきめた。

 

あんたはホント良い人!!

流暢に話すそのインド人はアショクさんである。彼は日本に留学してきた経験があり、そこで出会った日本人に大変良くしてもらったので日本人を見るとその恩返しで、世話を焼きたくてしょうがないと僕に話した。インド人経営である彼の会社は日本語の名前の屋号である。こんな人が居るんだ・・・と思った。直接、世話になった人に恩返しをするのは分かるが、何の関係も無い一日本人の僕に親切すると言う彼の真意は理解に苦しんだ。こんな遠く日本から離れた場所でこんな人に出会う事は宝くじにあったるぐらいの確立だろうと思い、そのあたりくじと言う好意に甘えることにした。それで、彼の家族と晩御飯をご馳走になった。マドラスに居る間は毎日、彼のところに通った。

インド音楽とのふれあい

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僕はインドの観光客相手の音楽じゃなくてインド本来のものを聞いてみたいと相談すると紹介したい人がいるといわれてその人と会った。日本人のT氏だった。あるインドの思想家に影響を受けて家族でインドに移住してきた普通で言う変わり者だ。仕事は日本語の教師をしているようだった。僕はなぜインド人に心を許すとその隙間に忍び込んで騙したりする。騙されない方法はあるのかと聞くと一つフィルターを通してインド人を見て居るから騙されてしまうと言われた。その意味は未だに理解できないで居る。フィルターと言うのはステレオタイプや偏見につながることは分かるが、それと騙されないということ関連性はあるのか?たとえ騙されても騙されていないことにするのか?フィルターという経験値をも言い無ければ余計に酷い目に会う羽目になると思うのだが・・・・・いずれにせよそう当時の自分にはそのことについて掘り下げる気持ちも無かったし考える脳みそも無かったのは確かだ。 彼の日本語の生徒でマドラスの音大か芸術大学の教師が居た。その人のコネクッションを使って何人か音楽家に会う事ができた。一人はインドバイオリン奏者で彼女はプロではないが、家族が音楽一家で長男はプロのタンブラー奏者で僕らが行った日はツアーで在宅ではなかった。音楽で生計を立てているということはカースト的にはかなり上の方らしくカースト低い人は普通はその家に入ることができない。外人の僕はつまりアウトオブカーストでいわば、ホームレスと同等である、そしてその紹介していただいた教師までも恐縮しながらその格式ある家にお邪魔させてもらった。しかし、我等、下々が全室に入ることは許されない・・・限られた場所だけであるが、普通、知らないお宅にお邪魔するときもあちらこちらと勝手には見てまわらないこと常識の範囲であるから、そんなことは別に言うことは無いと思ったが世の中にはそういう人が少なからず居るという証だったのなのかあとも思った・・・・

インプロビゼーション・・・・・即興音楽なのだ!

インド音楽には基本譜面を残して置くものじゃなく口伝いで基本になるようなメロディを伝承するようだ。あとはすべて即興音楽らしいが、譜面こそ興さないが音楽理論も勿論分かっている、演奏してもらっている間や曲と局の間、そこのお父さんに解説して貰っていた。僕がどんなスケールを使っているのかと尋ねると実際、いくつか弾いて見せてくれた。その時、僕が「それはハーモニックマイナースケールですね!」と言うと得意げな顔をして、Rのキツイ英語で「コレクト!!」と言った。 カーストの上の人はなんだか言い方が偉そうだ・・・・その後、男性インドフルートと女性でインドボーカルにあって演奏を聞かせてもらった。とても貴重な良い経験をさせてもらった。 インドボーカルの人にインド音楽でラブソングはあるのかと聞くと、映画の曲ではあるが伝統的な音楽はそういうラブソングではなく神様に対して愛を捧ぐ歌だけらしい。音楽とはそもそも、そういう儀式から派生おしてきたものなのだのだが、僕は呑気なラブソングが大好きである・・・・・・今回のインド旅行の最後の場所マドラス、今はチェンナイだが、素晴らしい思い出の地になった。そしてシンガポールへと・・・・

さようならインド!!!!

 

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