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長期旅行 マレー半島編KL

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危険な香り・・・・・

その男はカジノで僕と組んでイカサマで金をせしめると・・・・そんなことができるのか?と思ったが、彼曰く、「イカサマの簡単なトレーニングをすれば、少しだけならばれないし、大丈夫だ!!かける金は全部俺が出すからお前は一銭もださなくてい!!」と1000ドルを稼いだらそこで終わりで折半しようと言った。当時のレートで1000ドルは15万円以上で半分だと7万円強あることになる。もしその余分な金があったらインドネシアかオーストラリアに足を伸ばせるかもと考えた。そのバカで浅はかな性格が、YESと言う言葉を吐き出させた。そのディーラは、「じゃ練習を始めよう!」と2階に僕を招いた。 やろうとするゲームはブラックジャックだ。デーラーは配るカードは当然全部熟知している。対戦する相手つまりディーラー自身のカードをある決めたサインで知らせて勝負と言うことになる。10分ほど練習した後、カジノで行こうと言ってきた。「もう行って勝負かよ!!?」と思った。ディーラーは僕の心を読み取ったように「カジノでやるのは怖いか?自信がないか?」と・・・

CHANGE MIND

僕は素直に「そうだな・・・・・ちょっと怖い・・・」 ディーラーは「分かった!俺に良い考えがある!!」彼は彼の知り合いの超金持ちのダイヤモンド商人を家に呼んで、そいつから金を取ろうと僕にオファーしてきた。「俺はカードを配ってサインを送るだけで、あんたとオカマとの差しの勝負だ!それだったらこわくないだろう!?」 普通だったら親ディーラーとの子の勝負だが、子と子の勝負になる。 勝敗はベットの額でばれないように負けも入れて調整ながら勝ちを重ねていくという・・・・ディーラはなぜだかは知らないが、その商人が嫌いで、おまけにゲイだとも言ってきた。   ディーラーが電話を掛けに下に降りてから10分ぐらいでオカマのダイヤモンド商人が到着した。 「HI!!」オカマ特有の肘を上げて手首を軽く振りながら甲高い声で挨拶をしてきた。 人種的にはオカマはアーリア系、つまりインド人のようであった。余談であるが、にディラーは中国系、不細工はタイ、マレー系、綺麗なお姉さんは中国系+スパニッシュ、フィリピーナの感じだった。そして、いよいよゲームのはじまりだ。基本的に僕は緊張しやすい体質で少し武者ぶるいのようなものをしながら、勝負に挑んでいた。上手く調節しながら最初は少額のベットで地味に勝ち進んだ。 慣れてきて緊張もほぐれて自然と演技的なものをできるようになっていた。 負けが込んでくると人は熱くなる。オカマはベットの額が次第に大きくなっていった・・・・多分、目標の金額はすでに達成しているだろう・・・・調子に乗っていた僕は今いくら買っているのか、もう分からなくっていた。僕に配られたカードは10とエースだ・・・・

オカマのカードは20と言うサインが来た。僕がベットした金をレイズした僕もその上をレイズした、そこでオカマは持っている金を全額かけるとアッタシュケースの中の札束をテーブルにバン!と置いた!その時の札束は千ドル札だった・・・100ドル以上に札・・・この世にそんな大きな札束があるのは知らなかった・・・・これは何百万と言う勝負になっていた。しかし、こっちには同じ金額でコールする金はない・・・

おっさんに変わるのか!!!

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オカマは豹変した!「同じ金額でないと勝負できねーじゃねーか!!」と言うテンションでもはや凄んでくるおっさんであった。緊張が走った・・・・ディーラーはなぜだかバレーボールでやる両手をTの字にしてタイムを掛けて僕と金の相談をするといってお互いのカードを見ないように別々の封筒に入れてそれを金庫に入れて鍵を掛け隣の部屋に僕を引っ張り込んだ。「お前のカードはナンだ?!!」「21・・・・」・・・「じゃオカマは20だろ!?勝負しよう!!お前すこし金を持っていないか?俺とお前の持ち金を掛けて勝負しよう!」「僕は金なんてない!!そっちでなんとかしてくれ!!」僕はバカなりにこの状況を大事に巻き込まれる予感を察した。ディーラーは「友達に頼んでみるからといって電話をかけていったて、暫くして2階に戻ると「大変だ、友達は留守で誰も出ない・・・・今日は銀行も休みだし自分の金も下ろせない・・・・!!クレジットカードなら何とかできる!!お前何枚かもっていないか??」これはトリックだ!!僕のカードは21だけどブラックジャックじゃない、きっと何か裏がある勝負してしまうと足元すくわれることになるに違いない。

実際クレジットカードなど持ち歩いているはずもなく、断固として一銭も払わずに凌いでみよう。たとえナイフを突きつけられても・・・・われに戻った僕はゲームを始めたときと違う緊張感に襲われた。ゲイの商人は凄みをまして僕にプレッシャーを掛けてくる・・・「持ってないもんは持ってないんじゃ!ディーラーとゲイのお前はパトーナーだろう!!今まで勝った金はいらないから返してくれ!!!」と冷静を装って大阪弁と英語を交え、そして振り絞る声で言った・・・やっていることがこんなことだから警察にもなきつけない・・・・しかし、強い気持ちをもってこのまま拒否続けよう・・・・怖いお兄さんたちが出てきて、殺される羽目になっても・・・・・・

 

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金もカードもない!!他のターゲットと探した方がいい!」時間の無駄だと思ったのかディーラーは「OK I will let you go・・・・・」と言って僕を解放した。帰りに自分たちのアジトがばれないようにタクシーを捕まえてそれに乗せられた。 あの不細工な女がどう乗じて何かしらぐるぐる回ってクアラランプール中央駅の蓮迎えで下ろされた。  その時張り詰めた緊張の糸が切れて無意識に笑いがでた。それは大笑いでなく、うす気味悪い精神に異常をきたした人と同じそれであった・・・・・・

 

そしてバンコクまでに立ち寄る一つの場所をサムイ島と決めて、列車に乗ってまずハジャイまでいきことにした。サムイは宿で一緒だったマレー半島を南下しているドイツ人にお勧めの場所だった。

余談だが1000ドル札はあの当時にでまわった事実はないようだが、多分あれは偽造した偽札だったかもしれない・・・・・

 

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