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長期旅行 インド編 デリーは大都会だが・・・・

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アグラーからデリーに

 

アグラーからデリーまでEXPRESSの列車がある聞いたのでそれに乗りことにした。ラジダーニエクスプレスはカルカッタからデリーまで結ぶ謂わば新幹線のようなものだ。座席は意外と広く食事も出て快適で乗客は旅行者と言うよりもビジネスマンが多かったように記憶している。旅に出たときは毎日ではないが手記を書いていたがこの頃になると毎日がしょうもない戦いと何をするにも時間が掛かり疲れてきて同時に写真を撮るということも面倒になってしまった。

デリーに着いて宿泊する地域の選択は色々あったが、オールドデリーのほうが面白そうだったので,そこに泊まることにした。オールドデリーは正にインドらしい風情があり、人もごっちゃがえしている。食べ物やも基本的にはインド料理で勿論、日本食はないが、さすが華僑だ!何処へ行っても安心食べられる味、中華料理がある。中国は嫌いだが中華料理は大好きである、というが中華は日本人にとって日本の食文化の一つになっている。 外国で困ったときは中華を探せ!である。ちょっと味は濃い目だったが、所謂中華丼の上手い店を見つけてインド料理を食べ無くてはいけないというルーティリングから開放された。 困ったときの中華!である・・・・・

都会的なインドの匂いのしないコンノートンに行けば上手いドーナッツも食べられた。食に関してはインドの入ってから一番良いところであった。 一応なんでもあるしメイド・イン・インディアのギターもあった。勿論クオリティは良くはなかったが、ハーモニックスは意外にもOKだった。値段も日本円で3000円程度、ギターを弾くことも恋しくなったので購入を決めた。しかし、ここインドでは安くない代物である。スパー古いフレーズだが、「ギターをもった渡り鳥」 になったのだった。

 

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どうしたんですかあ!!!?

 

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その日はS氏と別々に行動していた。彼はパキスタンにに行く為に大使館にヴィザの申請にしに行った。僕はいつものように何をすることもなくぶらぶらしていた。 

S氏が部屋に帰ってきた。元気が無い・・・・「どうしたんですか」「・・・・・犬に・・・・・噛まれたんだよね・・・・・」 一見、貧祖にも見える華奢な中年のおじさんが犬に噛まれた事態、ちょっと笑えるのだが、そこは我慢して 「えっ?・・・・病院行ったんですか?」 と聞くと、「まだなんだよね・・・・・」 その覇気の無い口調とその姿を見て 「駄目だ・・・我慢できない!可笑しい・・・」しかし、僕は踏ん張った。 そして、S氏は詳細を話し出した・・

大使館にはバスに乗って行ったらしいが、パスポートは無事だったが、そのバスで持っていたデイパックをナイフで切られ財布とノートを盗まれたらしい。 そのノートにはベトナムで大変お世話になった人の達の連絡先が書かれていたらしい。 金は惜しくないが、そのノートは諦められない、バスを降りて申請を終えてトボトボトと歩いていたら数匹の犬に囲まれたらしい。 この辺の野良犬は野生化している、多分、弱っている人間をその嗅覚で見分けることができるのだろう。弱っているS氏に襲い掛かったのでった。「駄目だ!」 我慢できず僕は吹き出してしまった。 泣き面に蜂と言う言葉は知っていたが実際に言葉は当てはまっている人を見るのはこれが初めてだった。 彼の足を見ると破れたズボンに血がついている。そして足には犬の歯型が・・・・・悪いと思ったが、可笑しい・・・・・「病院に付き合いますから一緒に行きましょう」と半分笑いながら言ってしまった。

狂犬病は発症すると100パーセント死んでしまう怖い感染病だ!インドでもコレラ同様年間相当な人がかかってなくなっているとも聞いていた。 安易に考えていたS氏を説得して病院へ・・・・・・

 

病院へ

 

病院と言っても個人経営の診療所で今でいうクリニックで見てもらうことにした。医者は何処から見ても、胡散臭そうなやつだ。そして問診が始まり二人は英語で話している。 当時の僕の英語力ではすべての内容を理解することはできなかったが、S氏は僕に説明しながら問診を受けていた。というのも狂犬病の血清注射は1回で終わるのではなく、ある程度の期間に何回か摂取しないといけないらしいのだ。 そこで血清も2種類あって医者いわく、人から作ったものと動物から作ったのもがあるという・・・・勿論、動物から作った方は安く、あまり良くない・・・・つまりもう一つはグッドクオリティーだか高い・・・・・どっちにする・・・・と、これはまたお得意のフェイクではないか!!!?こいつらは人の弱みにつけ込んでくるのか!!!?と思った。 S氏は「どっちが言いと思う?」 僕に聞いた。「それは僕がどうこう言えないし、Sさんが決めた方がいいと思いますが・・・・・」こんなときに安いほうなんて薦められない、もし万が一何かあったら責任なんて取れないが、「強いて言うなら、人のほう・・・」と言うと、Sは呟くように「・・・・・・人のほう・・・お願いします・・・・・」と医者に告げたのだった。 忘れられない事件になってしまった。

日本に帰ってもS氏としばらく交流は続いたのだが・・・・・・

 

それから、S氏に晩飯を誘うと「今日は注射に行かないといけないんだよね・・・」と断られることがあったのだった。 それから僕も旅の疲れが出たのか、熱が出て暫く寝込むことになったのだった。

 

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